これは前のブログの記事をリライトしたものです。
初版:2018年5月
第二版:2021年5月
私が初めて台湾で結婚式に参加させていただいたのが、来台して半年くらいたったころで場所は台北、遠い親戚の披露宴でした。結婚式に行くからね、と言われたのがたしか行く前日かちょっと前で、洋服が日本から少し持ってきた普段着しかありませんでした。なぜそんな何カ月も前に決まっているようなことを今急に言うのか?と思ったけれど、こちらに住んで何年か経った今言えることは、これはもうしょうがない事だということです。(でもせめて前日に言うのはやめて?二日前には言おう?)
当日朝、夫に「見栄えのいい服といったら、この白のワンピースしかないんだけど…」と尋ねると、「それでいいよ」と言われました。いや人様の結婚式に白は…と思いましたが、そのワンピース自体アイボリーにも見えなくもないので、許容範囲なのかな…。と、時間も洋服もないので前向きにとらえることにしました。
自分の服が決まれば、次は夫のスーツです。長いこと着られていなかったスーツにとワイシャツ、それからネクタイ。ワイシャツなんか襟元にシミがありましたが、替えもないしと見て見ぬふりをしながらアイロンをあてました。私に言われるがままにスーツに袖を通した夫。彼が何も言わないので、結婚式にスーツを着ていくものだと思っていました、この時までは。
「おーい、そろそろ出るよ」と義父母に呼ばれました。このワンピース、なんかつっこまれるかなぁ、やっぱりまずいかな?など考えながら玄関まで降り、義父を見てびっくり。いつものように、台湾のおじさんらしいポロシャツを着ている義父。お義父さんそれ、普段着なのでは……?と思いましたが、中国語がまだ話せなかったこともあり特別なにも聞きませんでした。違和感のぬぐえなかった私は、行きの新幹線の中で「お義父さんは結婚式に参加しないんだろうか…」などと考えていました。ちなみに義母は綺麗なよそ行きの恰好をしていました。
台北に着いたとき、義姉と合流しました。そのときもまたびっくり、義姉はピンクのホットパンツで来たんですね。え?結婚式にホットパンツ???頭の中はてなマークだらけの私。あれ?もしかして今日は結婚式じゃないのかな?とさえ思えてきました。
いよいよ結婚式会場に到着。キラキラした大きな建物。結婚式会場に着いて、受付を済ませ、会場に足を踏み入れました。初めて会う親戚のみなさん。言葉もわからないし、緊張しながら挨拶をしました。そこでふと気が付いたんです。
誰もスーツ着てへんやん…
っていうかなんかみんな普段着やん…うちの旦那むしろ浮いてるやん……
そう、新郎新婦のお父さんやお手伝いをしている友人くらいしか、スーツ着てなかったんですね。女の人もよそ行きの恰好の人もいれば普段着の人もいます。が、日本のように髪形をセットしたり、ドレスアップしたりというのはほとんどありませんでした。これがカルチャーショック…と改めて自分は外国に住んでいるのだなと思ったのでした。
その後いろいろな結婚式に参加させていただいてわかったのですが、上記の結婚式はよそ行きの恰好の方が多いくらいでした。というのも、結婚式によって来る人のおめかしの度合いが違うんですよね。田舎だともう普段着で行っちゃうくらいなんですが(ご飯食べに行くよ、くらいの感覚ですね)、そういう感覚で若い人の結婚式に行くとみんな綺麗な格好をしていたりするので、結婚式の服装は本当に悩みます。都会でやっているからみんなよそ行きの恰好かと言われるとそうでもないんですね。また、地方でやってるから普段着でいっかと思っていると痛い目見るんですよね…(苦笑)夫も何も言ってくれないし、どういう基準で服装きめてるのか、どなたかご存知でしたら是非教えてください…。