最近食べた中で特に好きだったのが、馥漫麵包花園さんの萌檬蛋でした。
儜檬蛋糕、レモンケーキといえば台中銘菓としてよく紹介されていますよね。
台中銘菓、レモンケーキとは?ウィキペディアより
檸檬餅,是一種口感類似海綿蛋糕的糕點,外層包覆帶有檸檬香氣的白巧克力,源起於台中市一福堂的陳周財老師傅,是台灣台中市的點心,為中臺灣的名產之一。
レモンケーキとは、スポンジケーキ(日本のレモンケーキの項によると、レモン形状のスポンジ生地またはバターケーキ)のような焼き菓子に、レモン味のホワイトチョコレートをかけた、レモンのような見た目のお菓子です。一福堂の陳周財さんが1964年に台中で売り出したことが始まりだそうです。そのレモンケーキが日本で人気を得たことにより同じような商品を出すお店が増え、結果台中の特産品となったそうです。この流れ、今で言うバラレモンタルトですよね。あれも台中銘菓になりそうですよね。(もうなってるのかな?)
伝統的なレモンケーキとして、テレビでも紹介されていました↓
有名な所だと一福堂さんを始め、洪瑞珍さんなどの外がレモン味の黄色いチョコレートでコーティングされたものが多いですが、馥漫麵包花園の萌檬蛋は透明なアイシングが流れるようにかかっています。公式画像ではホワイトチョコが綺麗に固まって付いているように見えますが、本物は上の絵でも描いたように、アイシング感があります。
(公式サイトさんより引用)
- 熊本産の小麦粉
- フランス産( Elle & Vire)のバター
- 殺菌済みの卵
- 新鮮なレモン果汁
を使用しています、ということです。
お味は、中のケーキもマドレーヌのようでとても美味しかったです。ただ、外(アイシング)も甘い、中も甘いため、甘党の私には最高でしたが、甘いのが苦手な方にはちょっと重たいかな?という気もしました。私は気が付いたら半分食べてました。
包装も可愛くて、紙の卵パックに入っています。ひとつひとつ個包装になっているので、友達の集まりに持って行くのにも便利です。私が買ったのは萌檬蛋と書いてある可愛いパッケージのものでしたが、馥漫麵包花園さんのホームページを見ると、レモンの柄のお洒落なパッケージもあるようです。焼き菓子好きはぜひ食べてみて下さい!
洗選蛋とは?
この中に出てきた洗選蛋とはなんぞや?
なのですが、鶏さんの卵も我々が赤ちゃんを産むのと同じようにお母さんのおなかの中から出てくるわけですが、鶏さんの産道は尿などの排泄経路と分かれていないので、体内のいろいろな菌や汚れに触れながら体の外に出てくるんですね。
その結果、人間が食べて問題となるようなもの(サルモネラ菌)がくっついているかもしれない。それを取り除く作業が「洗選」です。
卵が汚染される経路にはon eggとin eggの二つがあるそうです(引用3)が、鶏の消化管などに存在する菌が糞便と一緒に卵の殻表面に付着する場合をon egg汚染、感染している鶏の卵巣や卵管が汚染され卵の形成過程で内部に取り込まれる場合をin egg汚染と言います。(引用元に詳しくありますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい)
前者は通常出荷前洗浄・殺菌で取り除かれますが、この工程を経ずに生産者と消費者の信頼関係に基づいて取引される卵もあります。
後者については後から取り除くことは困難ですので、養鶏場の皆さんが鶏さんがサルモネラ属菌に汚染されないよう一生懸命取り組まれています。
台湾の洗選というのは、日本で言うこのon egg汚染を取り除く洗浄・殺菌の工程を指します。工程は行政院農業委員会の画像を貼っておきますので参考になさって下さい。こちらのサイトにも、台湾の農業の工程が写真付きで詳しく紹介されており大変参考になります。子どもさんでも見やすい作りになっているのでとてもおすすめです。
参考・引用文献
- Wikipedia/儜檬餅
- TVBS新聞網/懷舊美味! 百年老店首創「檸檬蛋糕」飄香
- 株式会社 東邦微生物病研究所/卵とサルモネラについて
- ETtoday新聞雲/「洗選蛋」到底是什麼? 1張圖讓你秒懂!
- 行政院農業委員會/雞蛋-生產方式