おすすめタイ文字テキスト!「挫折しないタイ文字レッスン/中島マリン 赤木攻」(めこん出版)

 

タイ語を勉強したい!と思う人が最初にぶち当たる壁、タイ文字。かく言う私も、一番最初にぶち当たって見事砕け散りました。難しすぎるよ!!

なぜ失敗したのかというと、おそらくですが、とりあえず手あたり次第に一つ一つ覚えていこうとしたからだと思います。もうね、若くないんですからね、悲しいかなやっぱりそれは無理なんですね。小さい子が初めてアルファベットを学ぶのに「はい、Aはエーと読みますよ」と言われて、これはエー、これはビー、というように学ぶわけにはいかないんです。 今「ก、これはkcc-kai、kの音です」「そっかー กはk…」と思っても、三秒後には忘れているんですね。私は無謀にもその方法で勉強し始め、覚える→忘れる→覚える→忘れる…を繰り返し…

やってられるかーーーー怒怒怒

となってしまったわけです。

もうとりあえずタイ文字は置いておいて、文法や単語を覚えながらコツコツやろう…と思っていたところ、この本に出合いました。実家に置いてあったんです(笑)

この本、まずは「さかな」をタイ文字で書いてみよう、という所から始まります。

「ซากานา」と書いて、さーかーなーです。

じゃあ出てきたタイ文字を練習してみましょう。

ではクイズです。「最中(さなか)」と読むのは以下のどれでしょう?

では次は「〇〇」と書いてみましょう……

このような流れで進んで行きます。

この日本語の言葉をタイ語の文字で書いてみるという作業が、私がタイ文字の全体像を掴むのに大いに役立ちました。なるほど!そうなってるのか!と。そして、出てきたいくつかの文字、先ほどの「さかな」は4つのタイ文字で構成されているので、その4つだけ覚える。「あ」を覚えたら次は「い」…。のように、知っている短い日本語を、すこしずつタイ文字で書いてみる。そうすることで、かなり頭の中に残りやすくなっていました。

タイ文字にはこの後声調記号だったり、高子音中子音といった分類だったり、覚えなければならないパターンがたくさんあります。それらの事について詳しく載っているということもポイントですが、何よりやはり、最初の指導の仕方で「あれ…タイ文字、私にもできちゃうかも…!」と思わせてやる気にさせてくれる素晴らしい本だと思います。ですから特に一回始めたものの良く分からずに挫折した方、またはタイ文字について一ミリも知らないけどこれから始めたい方にオススメです。

 

そして本の内容だけでなく、装丁も良く表、紙に高級感がありお洒落です。

そして何より大判で、持ち運びはしにくいけれど、とても見やすい。見やすいことがどれだけ学習の助けになるか、少しでもタイ文字をかじったことのある方ならお分かりになるかと思います(笑)

タイ文字だけに特化した教本なので、詳しい文法や発音は他の本を参考にする必要があります。しかし、タイ文字だけにフォーカスされている分、さらに理解しやすくなっていると思います。挫折しないタイ文字レッスン、私にとってはタイトルに偽りなしの良き教本でした。皆様もぜひ。